社交ダンスの痩せる秘密!楽しく姿勢も良くなるダイエット効果
社交ダンスは脂肪燃焼効果が高く、ダイエットにおすすめって知っていましたか?
社交ダンスと聞くと煌びやかなホールで、燕尾服の男性ときれいなドレスの女性が華麗に踊っているというイメージで敷居が高く、気軽に始めようと思う分野ではないですよね。

20年くらい前には、ウリナリ芸能人社交ダンス部があったりShall we dance?などで、一時人気になりましたがすぐに下火になってしまいました。
最近のヒルナンデスの企画でトレンディエンジェルの斎藤司さんといとうあさこさんの競技ダンス C級ラテンに挑戦して3位入賞したことでじわじわと認知を広げています。
ウリナリやヒルナンデスの番組をご覧になった方は、分かると思うのですが練習は過酷で滝のような汗が流れている映像を何度も見たと思います。
競技ダンスに短期間で臨むという条件なので必然的に練習量は多くなるので大変なのですが、大きな理由は社交ダンス自体の運動量の高さにあります。

競技用のダンスだから運動量が多いんでしょう?と思うのですが、違うのです。
後で出てきますが、競技用のダンスでなくても比較的ゆっくり目な曲のダンスでも、バレーボールの練習時の運動強度と一緒なのです。
常に体幹に負荷をかけての有酸素運動で普段使わない筋肉を使うので、脂肪燃焼の度合いが高く消費カロリーも大きくなります。
アップテンポな音楽に合わせて体を動かしていると、夢中になってしまいあっという間に時間が過ぎてしまうので、楽しく痩せる体を作るにはおすすめなのです。
これなら痩せて当然!社交ダンスの運動量

では、実際にどれだけ運動強度が強いかを具体的な数値で比較してみます。
社交ダンスをはじめ様々なスポーツやおとなしくしている状態、家事をしているときの運動強度など2011年に細かく調べられており、改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』(2012)にまとめられています。
参考資料: (独)国立健康・栄養研究所 改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』(http://www.nibiohn.go.jp/files/2011mets.pdf)
身体活動メッツの比較
そこで、社交ダンスの運動強度がどの程度のものかをイメージするために、様々な社交ダンスのパターンとと他のスポーツの運動強度を比べてみました。
後で説明しますが、METsと言うのが運動強度の単位です。
数字が大きいほど運動強度が強いということになります。
3.0METs
バレーボール:試合以外、6-9人チームで練習、全般
3.0METs
テンポがゆっくりの社交ダンス
(例:ワルツ、フォックススロット、スローダンス、サンバ、タンゴ、19世紀ダンス、
マンボ、チャチャ)
4.5METs
民族舞踊や伝統舞踊
(例:ギリシャダンス、中近東舞踊、フラダンス、メレンゲダンス、
ボンバ・イ・プレナ舞踊、フラメンコ、ベリーダンス、スウィングダンス)
5.5METs
テンポの速い曲で社交ダンス
6.0METs
ランニング:6.4km/時、107.3m/分

11.3METs
社交ダンス:競技、全般
11.5METs
ランニング:12.1km/時、201.1m/分
ゆっくりな社交ダンスがバレーボールの日ごろの練習と運動強度が一緒、社交ダンスの競技では何と11.3METsとなり12.1km/h でランニングするのとほぼ同じの運動量となります。
要するに社交ダンスはハードなスポーツと同じくらい運動強度が高いということです。
ちなみに、参考資料の身体活動のメッツ(METs)表には生活の中にある動きの運動強度やギャンブルでの運動強度など興味深いものが公開データとして掲載されているので、一度目を通してみると楽しいと思います。
METs(メッツ)を知って、運動強度を計算しよう

METs(メッツ)とは座って楽にしている状態を1METsとして、対象の運動がその状態の何倍のエネルギーを消費するかを表した数値です。
METsは、Metabolic Equivalents(代謝の度合い)の略で、運動強度を測定した単位です。
METsを用いて運動の消費カロリーを計算する方法は
メッツ数 x 運動を行った時間(h) x 体重(kg) x 1.05(kcal)
で表します。
また、メッツ数(METs) x 運動を行った時間(h) でエクササイズ(Ex)という単位になり、どれだけ運動したかを示す数値になり、目標運動量を設定するときなどに使われます。
例えば、カジュアル社交ダンスの練習曲であるテンポの速いジルバを45分間踊ったとき、60kgの人が消費するカロリーは
社交ダンス:速いに当たるとして METs = 5.5なので
5.5 x 45/60 x 60 x 1.05 ≒260kcal
となります。
ご飯お茶碗一杯分のカロリーが240kcalなので、それ以上を消費していることになります。
体重60kgの男性が他の運動でご飯一善分のカロリーを消費するためには以下の運動が必要です。
- 歩行(約80m/分)…90分
- ウォーキング(93m/分)…68分
- 階段を上る…75分
- ランニング(時速8km)…31分
- サイクリング(時速20km)…32分
カジュアル社交ダンスは親しみやすい音楽で楽しみながらできるので、歩いたりサイクリングしたりするよりは楽しんで長期間続けられると思います。
また、厚生労働省の示した指針の「健康づくりのための運動指針2006」で生活習慣病の予防のために良いとされるメッツを基準にした目標運動量を設定しました。
それによると3METs以上の運動を1日60分、1週間で23エクササイズ以上行うと良いとしています。
この目標を達成することで内臓脂肪が減少し高血圧や高脂肪の改善などが
期待でき、肥満などを解消しやすい体を作るとしています。
ダンスで使う筋肉の種類
筋肉には瞬発的な動きに対応する速筋(白筋)と、持続的な負荷に耐える遅筋(赤筋)があります。
社交ダンスの競技では2分前後の曲を5種目連続で踊る持久力と、大きく動くパートナーを支えたりする瞬間的な力も必要となるため、速筋と遅筋の両方をバランスよく使います。
また、どんなに動いても上半身がぶれずピシッときれいな姿勢を保つためには下半身の筋肉をはじめ体幹がしっかりしていないと成り立ちません。
特にハムストリングスと言われれる、ももの裏の筋肉にある大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋は、格好の良い姿勢を保ちながらダイナミックな動きをするのに必要です。
社交ダンスは全身の筋肉をバランスよく使い、しかも美しく見せるために体の柔軟性も欠かせません。
ということは、社交ダンスをやると体全体がしなやかな筋肉になり、シュッとするため超かっこよく・超美しくなる可能性があります。
体幹が鍛えられるから姿勢が良くなる社交ダンス
最近はスマホやパソコンなど便利なツールが日常生活に欠かせなくなりました。
そのせいで、肩こりや腰痛、頭痛に悩まされる人もかなり増えていると聞きます。
顔を前に出して画面に集中する姿勢は猫背の原因にもなり、より辛い症状に悩まされるようになってしまいます。
肩こりなどや体や筋肉の歪みによっておこるため、適度に運動している人は肩こりや腰痛、頭痛には縁がない人も多いと思います。
社交ダンスによって、体が満遍なく鍛えられ柔軟性も養われると歪んでいた姿勢が正しい姿勢になります。
正しい姿勢になるとすべての動作の負担が少なくなり疲れにくくなります。
また、肩こりなどが解消されると脳への血流も良くなり、気分がすっきりすることも多くなり、
「性格が明るくなったね」と言われるくらい変化する人もいるようです。
筋トレのようなワークは一部の筋肉に負荷をかけて鍛えるため、全身を鍛えるには数多くのメニューをこなさなければなりませんが、社交ダンスは、全身運動なので繰り返し基本ステップなどを練習し、1曲覚えてしまえば楽しくバランスよく鍛えることができます。
姿勢が良くなると、骨の歪みが正されるので、曲がっていた背骨や足の骨が真っすぐになることで身長が伸びたり、顔の筋肉の均整が取れると小顔に見える効果も期待できます。

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